
物件資料を見ていると「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造(RC造)」といった言葉を見かけます。
多くの方はよく分からないまま読み流しているのではないでしょうか。
この構造の違いは住んでからの快適さや安心感にじわじわと影響してくる大切なポイントです。
今回は鉄骨と鉄筋の違いを4つのトピックに分けてご紹介します。
構造を知ると住まい選びの安心感がぐっと高まりますよ。
①鉄骨と鉄筋の違いは?
まず大きな違いは建物を支えている中身にあります。
外観や間取りが同じように見えても、内部で使われている素材や組み方によって建物の性格は大きく変わります。

…鉄骨造…
鉄骨造とは、その名の通り柱や梁(はり)といった建物の骨組みに鉄(鋼材)を使用した構造のことを指します。
鉄は非常に強度が高く、引っ張りや曲げに強い素材です。そのため比較的細い部材でも建物全体をしっかりと支えることができます。
ここでいう梁とは、柱と柱の間を水平方向につなぎ上階や屋根から伝わる重さを受け止める重要な部材です。
人が室内で生活する際の荷重や家具の重さ、さらには積雪や風圧といった外部からの力もこの梁を通じて柱へと伝えられ建物全体で支えられています。
鉄骨造はこの梁と柱の骨組みで空間をつくるため、間取りの自由度が高いという特徴もあります。
…鉄筋コンクリート造…
鉄筋コンクリート造は、鉄筋を格子状に組んだ型枠の中にコンクリートを流し込み、鉄とコンクリートを一体化させた構造のことを指します。
鉄筋は引っ張る力に強く、コンクリートは圧縮する力に強い素材です。それぞれの長所を組み合わせることで、非常に安定した構造体が生まれます。
この構造は柱や梁だけでなく、床や壁そのものが建物を支える役割を担っているのが特徴です。
そのため建物全体が重くなり、どっしりとした安定感が生まれやすくマンションや中高層建築に多く採用されています。
こうした構造の違いは単なる建て方の違いにとどまりません。
建物の重さや揺れ方、音の伝わりやすさ、さらには室内の快適性や住み心地といった部分に時間をかけて少しずつ影響してきます。
だからこそ、物件選びの際には間取りや設備だけでなく「どんな構造で建てられているのか」を知っておくことが後悔しない住まい選びにつながるのです。
②耐震性の違いは?

建物の構造を考える上で多くの方が気にされるのが「地震に強いかどうか」という点です。
日本は地震が多い国だからこそ、住まいの耐震性は安心して暮らすための重要な要素になります。
鉄骨造と鉄筋コンクリート造では地震への向き合い方が少し異なります。
…鉄骨造…
鉄骨造は、鉄という素材が持つ「しなやかさ」を活かした構造です。
鉄は強度が高いだけでなく、力が加わったときにある程度たわみ、元に戻ろうとする性質があります。
そのため地震の揺れを真正面から受け止めるのではなく、揺れを逃がしながら受け流すようなイメージに近い構造といえます。
建物自体が比較的軽いため、地震のエネルギーを受けにくいという点も鉄骨造の特徴のひとつです。
中低層の建物や住宅で多く採用されているのはこうしたバランスの良さが理由です。
…鉄筋コンクリート造…
鉄筋コンクリート造は、重量のある構造体によって建物全体を安定させる考え方です。
鉄筋とコンクリートが一体となった構造は非常に剛性が高く、外部からの大きな力にも耐えやすいのが特徴です。
そのため、高層マンションや大型建築物など、より大きな建物で多く使われています。
「重い=地震に弱いのでは?」と感じる方もいらっしゃいます。
鉄筋コンクリート造は設計段階で地震時の揺れ方を細かく想定し、建物全体で力を分散させるように造られています。
結果として、強い揺れの中でも安定感を感じやすい構造といえるでしょう。
ここで大切なのは「鉄骨造と鉄筋コンクリート造のどちらが優れているか」という単純な比較ではないという点です。
私たち不動産会社が注目するのは
・建物がいつ建てられたのか
・新耐震基準(1981年以降)に適合しているか
・建物の規模に合った構造・設計になっているか
といった総合的なバランスです。
同じ鉄骨造でも、設計や施工、管理状態によって耐震性は大きく異なりますし、鉄筋コンクリート造でも築年数やメンテナンス状況によって安心感は変わります。
耐震性は構造の名前だけで判断するものではなく、「その建物がどんな考え方で造られているか」を知ることが大切です。
構造を理解することで数字や見た目だけでは分からない安心感が見えてきますね。
③ 音の伝わり方・遮音性の違いは?
住まい選びにおいて意外と見落とされがちですが、実際に暮らし始めてから満足度に大きく影響するのが「音」の問題です。
内見時は周囲が静かで気にならなくても、生活が始まると足音や話し声、物音が思った以上に気になることがあります。
…鉄骨造…
鉄骨造の建物は、柱や梁といった骨組みで建物を支える構造のため、床や壁が比較的軽くつくられているケースが多く見られます。
そのため、上階の足音や椅子を引く音、隣室からの生活音が伝わりやすい傾向があります。
特に集合住宅では、構造そのものが音を伝えやすい場合もあり「住んでから気づいた」という声を聞くことも少なくありません。
ただし、これは鉄骨造すべてに当てはまるわけではなく、床の構造や壁の厚み、防音対策の有無によって遮音性は大きく異なります。
同じ鉄骨造でも建物ごとに住み心地が違うという点は理解しておきたいポイントです。
…鉄筋コンクリート造…
鉄筋コンクリート造は、コンクリートの持つ重量と厚みが音を遮る役割を果たします。
床や壁自体がしっかりしているため、上下階や隣室の音が響きにくくプライバシーを保ちやすい構造といえます。
小さなお子様がいるご家庭や、在宅ワークなどで室内の静けさを重視される方には安心感のある住環境につながりやすいでしょう。
音の感じ方には個人差があります。
遮音性を知ることは快適な毎日を守るための大切な判断材料のひとつです。
④断熱性と快適さは?

建物の構造は、耐震性や遮音性だけでなく日々の暮らしの快適さにも大きく影響します。
特に、夏の暑さや冬の寒さといった室内環境は構造の違いによって体感に差が出やすいポイントです。
…鉄骨造…
鉄骨造の建物は、柱や梁に使われている鉄が外気温の影響を受けやすいという特性があります。
そのため夏は外の熱が室内に伝わりやすく、冬は冷えを感じやすい傾向があります。
冷暖房をつければ室温は調整できますが、効くまでに時間を要したり設定温度を上げ下げする必要が出てくる場合もあります。
もちろん、最近の建物では断熱材の性能向上や複層ガラスの採用などにより快適性が高められているケースも増えています。
構造そのものが持つ性質として外気の影響を受けやすい点を理解しておくと、住んでからのギャップを感じにくくなります。
…鉄筋コンクリート造…
鉄筋コンクリート造は、コンクリートが持つ「熱を蓄え、ゆっくり放出する」という性質によって室内の温度が安定しやすい構造です。
外の気温が急激に変化してもその影響を受けにくく、夏は涼しさを保ちやすく、冬は暖かさが逃げにくい傾向があります。
冷暖房の効きが良く感じられることも多く、長時間室内で過ごす方ほどその快適さを実感しやすいでしょう。
こうした断熱性の違いは短期間の居住では気づきにくいものですが、季節を重ねるごとに住みやすさとして現れてきます。
特に、長く住む予定の方や、小さなお子様、ご高齢の方がいるご家庭では室温の安定性が暮らしの安心につながります。
私たち不動産会社としては、家賃や間取りだけでなく「一年を通して快適に過ごせるか」という視点で構造を見ることをおすすめしています。
断熱性を知ることは、日々の暮らしを心地よく保ち、将来の満足度を高めるための大切な判断材料のひとつです。
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鉄骨造と鉄筋コンクリート造は建て方や素材が異なるため、耐震性や音の伝わり方、断熱性といった住み心地に違いが生まれます。
大切なのは、どちらが優れているかを比べることではなくご自身やご家族の暮らし方に合った構造を選ぶことです。
立地や家賃を重視するのか、静かさや快適さを優先するのか。人によって最適な選択は変わってきます。
私たち不動産会社は、間取りや設備だけでなく構造も含めて住まいをご提案しています。
見えにくい部分まで理解して選ぶことで、住んでからの安心感や満足度はきっと高まります。
あなたの暮らしに合った住まいを緒に見つけていきましょう。
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